かたちあるもの

私は今まで、かたちのあるものを好きな人にプレゼントすることは、あまりしないようにしてきた。

だってね。
いつか離れてしまうような時がきてしまったとき、どうしたらいいかわからないから。

もう二度とあけないだろう小箱の中に、しまってある指輪たちがあるからね。
そういうものたちを増やすって言うのはあんまり好まない。

だから、きっと相手もそうなんだろうと。

でも、このあいだ。
モノクロガチャピンが可愛くて(・・・とガチャピンのせいにしたりして。ごめんよ、ガチャピン)、
このまえ会ったときに、自分でこいびとの携帯につけちゃった。
・・・おそろいで。
ごめんね。
私の思いだけでつけてしまった。・・・いいよっていってくれたけど。
いい年して、ガチャピン。

同じ物を持っていても、かたちあるものをプレゼントしても、大丈夫な気がする。
いつまでも、いっしょに居られるような気がする。
何でも越えられそうな気がする。
あなたもそう思ってくれてたらいいな。
私だけの思い込みじゃなかったらいいな。

「なかなかメールできなくてごめんね」っていうメール。
そう思っていてくれるだけで、幸せになれる。
そう思ってないと寂しくなるのも事実だけど、
与えられた時間で、与えられた環境で、
想いつづけてること、想って貰ってることに、いっぱい感謝しなくちゃね。

そういう風に自分で思えるから。
今のまま、ということは無いかもしれないけれど、
いつまでも一緒の時間を過ごしていけると思う。