静かであるということについて

昔、いろんな意味で静かであった時代に、騒々しいということが想像できなかったのと同じように、今、いろんな意味で騒々しい時代になって、私たちは「静か」が想像できなくなっていると思う。
そればかりではなく、「騒々しい」ということを定義するためには、その対極である「静か」が無くてはならないのだが、それが想像のレベルですら出来なくなっているために、今が「騒々しい」ということも、果たして本当に「騒々しい」のかどうかがわからなくなっている。
「最近は物騒だ」というけれど、なぜどういう風に物騒なのかがわかっていない。比較する対照がわからないから。
物騒でない状態がどれなのかがわからないから、物騒ではない方向にも向かえない。
私はよく「レミングスの暴走」ということを引き合いに出してしまうのだけれど、何が起こっているかわからないけれど走り続ける、という状態ではないのかと思っている。
それが、人類として進むべき方向なのであれば、それはそれで良しだろうが、それが『原因と結果』という因果関係において進んでいるのか『決定付けられた歴史』として進んでいるのかが良くわからない。

大学の卒業論文で、本当に書きたかったのはこう言うことなのだというのが、最近なんだかわかってきた気がする。
あの頃はまだ若くて、『未来の歴史は決まっているのか』と言う事に目が言ってしまって、わかりきった結論を落としどころにしてしまったのだけど、その事がすごく悔やまれる。
今から考えると、あの頃もう少し考えていれば、大学院とは言わなくても後一年留年して考える事も可能だったと思う。
もし。戻れるとすれば。卒業論文のテーマを考えはじめた3回生の頃に戻りたい。

ということで。ぱでぃさんが考案？された、
＜＜10年前の自分からのバトン＞＞を頂いて振返ってみる事にしました。

■10年前のスタイルを、今もキープできていますか？

　途中紆余曲折はありますが、今は10年前と同じ状態になってると思います。
　・・・スタイルって、身体のことですよね！？

■10年前に比べて、月に使えるお金は増えましたか？

　増えたと思います。好きに使ってますから(爆)

■10年前に比べて、SEXの回数は増えましたか？

　増えました(笑)これはどういうことでしょうか・・・。

■10年前にいちばん好きだった食べ物を、いまでもいちばん好きですか？　

　そう思います。苦いくらいのブラックチョコレートが好きです。
　でも、考えてみると、好きな食べ物が増えました。
　その分、食べ物に対する執着はなくなりました。

■10年前にいちばん好きだった映画を、いまでもいちばん好きですか？

　う〜ん。どうでしょう。
　「この映画」というより、それぞれについて感動した部分を憶えてる方なので。
　感動するツボは変わりませんから、今でも一番好きなものは変わらないと言えると思います。

■10年前にいちばん好きだった歌手や俳優を、今でもいちばん好きですか？
　
　はい。俳優さんでは、いまも佐藤浩市さんが(静かに)好きです。

■10年前にいちばん愛していた人を、いまでもいちばん愛していますか？

　いえ。残念ですが。
　それは相手のせいでも私のせいでもないと思います。

■10年間の間に出会った人で、「愛した」と言い切れる人は何人いますか？

　5人です。でも愛されていた(愛されている)かどうかはわかりません。
　この中には子供たちも含んでいます。

■10年前に抱いていた夢は、10年たって叶いましたか？
　
　自分に対する夢は10年前には持っていませんでした。
　もう、そんなこと言ってる時期ではないと思っていましたから。
　今は、叶えがたいものですが夢を持っています。
　10年前の私に聞いたら
　「夢を持てるようになった事自体、夢が叶っているのだ」と言われるかもしれません。

■この10年のどこかに戻れるとしたら、どこに戻りたいですか？
　
　一昨年の7月11日に戻りたいです。

■10年前と今、どちらが幸せですか？

　今です。