ニューヨークに住んでいる、学生時代の彼にメールをした。
学生時代・・・と言っても、小学生から大学入るまでずっといっしょだったから(学校は違ったけど)、幼馴染といったほうがしっくり来るのかな。
前にも書いたような気がするけど、彼がいたから、今の私があるって思う。

用件は、今夏の同窓会。
どうやら彼の居場所を知っているのは私だけらしいから。

本当に久しぶりのメールだから、いろいろ書いた。
お母様が亡くなってから、もう二年以上も経つこと。
彼のすんでた家は引き払われて更地になっていて寂しい気持ちになったこと。
そろそろしなきゃまずいんじゃない?と言っていた同窓会、そう思っていたのが私たちだけじゃなかったこと。

そして。
共通の友人だったS君が一昨年亡くなっていたこと。
それを私は知らなかったこと。

S君は身体がとても大きくて、小学校一年のときからずっと背の順で並ぶと一番後ろだった。
大きい割にはナイーヴで、小さな優しさを持っている人だった。
喧嘩をしているのもみたことなかったし。
その彼が小学一年の時に病気で入院した時。
お見舞いに行ったのに、布団に隠れて出てこなかった。
あとから母が言うには、
「れんげちゃんが大好きなんやって。だからはずかしかったんやって」
それから6年間、私たちは本当にいい友達で、コロコロ転がって遊んで過ごした。
大好きだった。言わなかったけど。
言ってはいけないような気がしたから。
彼を最後に見たのは小学校の卒業式。
なんで、死んでしまったん?
もう少し待ってたら、もう一度会えたのに。
我慢ができなかった?耐えられなかった?
あなたが自ら命を絶つなんて。考えられない。
だって、仕事だって頑張ってたじゃない。
いろんな新しいことするんだって、言ってたじゃない。

会いたい。
会いたい。
会いたい。
 
 
そんなふうに、一方的に会えなくなるなんて。

コメント

海晴さくら
海晴さくら
2006年5月9日0:02

心中お察しします。私にも同じような経験があるので。
今でも信じられないし、ひょっこりまた戻ってくるんじゃないかと思ったりします。
どうして助けてあげられなかったんだろうって・・・後悔は消えることはありません。
でも、この胸の痛みこそがその人が生きていた証。
決して忘れることなどないのです。

れんげ
れんげ
2006年5月9日0:10

忘れらないということ、私に出来る唯一の事だと思ってます。
今でも彼のはにかんだような笑い顔が浮かびます。6年生の時の(笑)

ただ。私の恐怖は、そういうふうに、彼と同じように、私の大好きな人たちがどこかで知らぬ間にいなくなっているのではないか、ということに繋がっていくのです。
連絡を取り合えない人ならなおさら。

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