久しぶりに（Msg追記）

飲み会でした。
あんまり乗り気ではなかったのですけど、とりあえず行ってきました。
仕事だ、と割り切る事も必要です。
あ。ちなみにアルコールは一滴も飲んでません。薬飲んでるし、この前うっかりお酒飲んで意識朦朧になっちゃったんで(笑)

帰りに本をよんでいて、それは

当時ぼくの住んでいた市内の家から車で十分ほど走った国道沿いに、東洋一の規模を誇るパチンコ屋があった。もともとボーリング場だった建物を改造したもので、地上四階・地下一階の圧倒的な広さと・・・

と言うのを読んだときに、大学のころを思い出した。

そこは百貨店の裏にあったボーリング場跡地に出来たいわゆる「百貨店のアネックス」で、専門店街になっていた。
百貨店からの連絡通路は階段がある上に狭かったし、大通りに面しているのは百貨店でその裏であるということは人通りも少ないと言うことに繋がり、休日でも人が溢れるということはなかった。

そのころわたしは歌をうたっていて、一年に一度あるコンクールへの遠征費用やその他色々の費用を賄うため色々なアルバイトをしていた。
朝はホテルの朝食、日中はサーティワンでアイスクリームをすくい、夏休みには母校の先生の代りに塾の夏期講習の講師をし、また、帰省中の友達に代ってタオル小物の専門店の店番をした。

タオル小物の専門店は、そのアネックスの中にあった。
事業をしているご主人を持つ奥様が自分の趣味にあうものを集めて扱っていた、今でいうならセレクトショップみたいな感じだったと思う。
店はとっても暇だった。まあ、奥様の道楽だからそれでも全然よかったのだと思うけど。
店番の最中、私は本をよみまくった。
当時は今みたいに雑食ではなかったので、勉強として読む本と娯楽として読む本を完全に分けていて、店番は娯楽の時間だった。
項羽と劉邦、燃えよ剣、関が原、坂の上の雲、翔ぶが如く　などなど・・・
長編でじっくり読まないと進まないようなものを。
そう、私は司馬遼読みだったのだ。

ああ、あの日に戻れたらな。
進む道が今と同じでもいいから、
もういちど、あの日から過ごせたらな。

もし、そんなことが叶うのだとしたら、
私はどのように神に感謝しよう。
人魚姫のように美しくはないけれど、この舌を捧げることにしよう。
眼は、いろんなものを見つめたいから、
耳は、いろんな言葉を聞きたいから、
ただ、その我儘がゆるされるなら、
この舌が愛の歌を歌えなくなったとしても私は後悔しないだろう。

読んでた本のフレーズから突拍子もなく跳んでしまったけど。

眠い。
無性に眠い。
明日は昼まで泥のように眠ってしまうのだろうか。