抜き書き

2006年6月9日 読書
誓うのよ。まだあるの。私の人生に意味を与えてくれてありがとう。わたしはこれまで体験してきたことを全て体験するために、この世界に生まれてきたの。自殺未遂をして、自分の心臓を壊して、あなたに会って、この城まで来て、あなたの心にわたしの顔を刻みつけさせた。それが、わたしがこの世に生まれてきた唯一の理由なのよ。あなたを逸れてしまった道に戻すために。わたしの人生が意味もなく終わったなんて思わせないで。
神が木の正確な位置をアダムとイブに教えていたことから、彼を犯罪行為への誘引の罪で訴えることができるだろう。もし彼も何も言わなければ、その木はその他の似たような木でいっぱいの森にあったのだろうから、何も特別な価値はないわけで、何世代もの人たちが、その禁じられた果実に何の興味を持つこともなく、この地上を通り過ぎていただろう。
でも神のやり方は違っていた。彼はルールを設定してから、罰というものを発明するためだけに、誰かにそれを破らせる方法をみつけたのだ。彼は罠を仕掛けた。それは、たぶん全能の神としての彼もまた、あまりにスムーズにことが運んでいたことに飽き飽きしていたからだろう。

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