Believing it

上司Mさんは、私を手放すための準備に必要な時間は2年間だと部長Kさんに言ったそうです。
今日、Kさんと2度目の面談をしてきました。
「1週間以上考えても変わらないという君の思いも理解した。
　3人とも悩んだ。これ以上話をしても平行線だろう。
　双方それぞれ譲って1年後、ということで手打ちにしないか？」
これがKさんの結論です。
要するに、
　異動の意思が変わらなければ、来年4月もしくは10月に機会を与えよう。
　それまでの間に今の仕事をきれいに後始末すること。
去年の10月に前の上司Sさんが異動したあと、昔のことを知ってる人間は私しかいなくなった、ということは前に書きました。
最後に残った者として、新しいメンバーに伝えきりなさい、ということです。
Kさんは今日でオシマイにしたかったらしく、これでどうですか？とお願いのポーズまでしましたが、私は首を縦にふらず、「もう少し時間を下さい」と言って月曜まで保留にしました。

今日は会議のため、「裏切れない元上司」Tさんが来ていて、いっしょに帰ってきました。
電車の中で、Kさんとの面談の内容を話し、
『1年ってどう考えたらいいんですか』
と尋ねると、Tさんは
「最後に残ったものの使命として、ちゃんとお尻拭けよってことやな。
　僕でもS(前の上司)でもなく最後にお前を残したのは、お前なら尻拭きできると、
　適任やと思ったからや」
『最後に残されて、それって貧乏くじじゃないですか。職場に不義理なことは
　したくないと考えるから社内転職制度は使わずに願いを出したんです。
　下期には出してくれたっていいじゃないですか。』
ここで私の下車する駅に着き、最後にTさんは
「とにかく、早まったことはするなよ。人生観で物事を考えろ」
と言った。
涙があふれた。
あとからあとから湧いてくるのを、どうにかして流れないようにと我慢して、ただまっすぐ歩くのだと言い聞かせた。
ああ、これできっとわたしは諦めるのだ。
一年先など決して来ない。