初心

入社試験の重役面接の時、
「君は会社で何がしたい？」と問われ、
『製造業はみんな同じ顔をして物を大量生産している。
　金太郎飴とよばれるくらいになっている。
　それは悪い事ではないとは思うが、今のやり方が考え方がベストではないはず。
　私は会社の中の仕組みや仕事のやり方を変える事によって、
　大量生産ではなく社員の数と同じだけ多様化・差別化した商品を作れる組織と
　機動力を生み出したい。
　そのために社員の個性を尊重できる会社をつくり、
　顔・個々の考え方を変えていく仕事がしたい』と答えた。
かなり、綺麗事だけど。

それはどういうこと？どういうこと？と突っ込んで聞かれた記憶がある。
面接の時は分からなかったのだが、その重役は人事担当で私は人事部門に配属になった。
「従業員のことを知りたければ食堂の残飯を見ろ。トイレの掃除をしろ。一日の半分は現場を回れ」
という現場主義の上司に鍛えられた。
そしていま、入社当時とは違う職場だけれど、実際に仕組みや仕事の仕方を変える仕事を実際にしていて、それは入社試験の時から考えるとほぼ望んだ仕事をしているのだと思うのだけれど、それなのに言いようのない違和感を感じるのはなぜだろう。
私の場所はここじゃない。
どのようにしてそこを目指せばいいだろう。