きょうは、

2006年9月26日 仕事
出張で富山からこっちに出てきている元同僚のN君と。
お互い一杯ずつで、まあ可愛く酌み交わしたという感じですが。

彼は五つほど年下なのですが、彼の姉上と私とが年が近いのだそうで何かと良くしてくれます。喜んで甘んじてます。
馬鹿話を2時間ほどして解散したのだけれど、2年前に彼が言った言葉を思い出しました。

 つらくなったら、自分がわからなくなったら、
 木の幹に手をついて、アースをとって深呼吸をすること。
 そうすると自分がどこに立っているかがわかるから。

*****

私はモノがつくりたくてこの会社に入って、でも製造業というのはモノ作りを維持することが仕事の大半で、わかっていたはずなのに、違和感ばかりを感じていた。
でもまた、クリエイティブな仕事をしたいと思っても余りに先端技術すぎて、自分にはそれに見合う技術も無い。私がモノをつくりたいというこの選択は間違っていたのじゃないか。そう思った。でもきっぱり辞めてしまうことができなかった。
毎日通る橋の上から川を見下ろして、あぁ高いなぁいつか私はここから飛び降りるのかしら、でもまだ今日は飛び降りる気分じゃないと考え直して毎日毎日振り子のように家と会社を往復して、そんなふうに時間を過ごしてきた。
そしていま。
私の創ったものは直接世の中を豊かにすることはできないけれど、何もないところからモノを生み出す仕事をしている。生み出すと言ってもかたちづくるわけではなくて、概念や考え方をかたちにするための仕事に近いのだけれど。
おそらく、このまま要請されるがままに進んでいけば間違いはないのだろうと思う。
でも、「そうではなくて」と私の中の何かが言う。

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